民泊トラブル#42【故障】食卓椅子の座る部分ネジ外されネジも紛失。
本日のトラブル物件情報
部屋タイプ:まるまる貸切
物件タイプ:マンション
間取り:2LDK
オートロック:有
管理人:要
トラブル君基準の民泊としての立地:☆☆☆
民泊運用歴:8ヶ月
トラブル発見時:ゲストチェックアウト後の清掃時
ストーリー
本日の物件は、市内中心部から徒歩圏内のマンションの一室です。
マンションの一階には韓国物産店が、近所には中国物産店もあるためアジア系の人たちも多く住んでいるエリアです。
とあるゲストさんがチェックアウトした後、ホストさんは清掃へ向かいました。
この物件に設置してある家具や家電は非常にシンプルで、リビングには大きなダイニングテーブルセットだけ、2つある寝室のうち、1つはベッドだけで、もう1つには布団とTVが置いてあるぐらいです。
リビングルームは寝室を一回り大きくしたぐらいの広さとはいえ、これまで多くの物件を見てきたトラブル君も、この物件は物が少ないと言い切れるミニマルな部屋となっております。
ホストさんは新しいベッドシーツを担いで、玄関からドアを開けてリビングに入室しました。
すると、4つあるダイニングチェアのうち1つの椅子が不完全な状態で置かれていたそうです。
座る部分の木の板がパイプから完全に外されていました。
4つのネジでしっかりと固定されていたはずの木の板がなぜ外れるのでしょうか…。
ホストさんは不思議に思いました。
しかし、直すのは簡単で、ネジでまた締めなおせばいいだけです。
ですが、どこを見渡しても4本のネジが部屋から見つける事ができません。
ホームセンターでネジだけを買うとしても、サイズがわからないため数種類買ってどれが合うか試してみなくてはなりません。
ホストさんは、掃除をしているうちに、部屋の隅から出てくるだろうと思い、とりあえず椅子のことは放置し清掃を開始しました。
90分ほどで清掃は全て終わりましたが、ネジは出てきません。
もうホストさんはネジで固定することをあきらめ、むかいのコンビニでアロンアルファを買ってきて、板の底とパイプを無理やりくっつけ、さらに側面部にガムテープを巻き固定するという手法を取りました。
普通に座る分には全く問題ありませんが、見た目は完全にガムテープが椅子を覆っているのが丸わかりです。
しかし、ゲストにも事情を説明し、問題なく使ってもらえれば良いという事で無事修理は終了しました。
なぜ、4本もしっかりと固定していたネジが全て外され、さらにはネジ自体も部屋から無くなってしまったのでしょうか。
原因は未だ解明されておりません。
トラブル君の解決案
今回のトラブルのように物が壊れてしまった場合、軽度であれば自分でなおしたり、修理に出すという方と、欠陥品が置かれているなどのレビューから逃げるためすぐに新しい物に買い換えるというホストさんの2種類に分かれます。
「私達の行っているのはホテルではなく民泊なのだから、問題なく使用できるのであれば、多少見た目が損なってもそれを使いつづける」というパターンと、「常に買った時と同じ状態でなければ気が済まないので、90%の状態の物でも破棄し、100%の物を設置する」という多少の欠陥も許さない見た目にも完璧を求めるホストさんのパターンです。
その被害物の金額や、ホストさんの民泊への予算の違いはあると思います。
¥5,000以内の気軽な物であれば、買い直すという方もいますし、¥10,000以上する物は自分で修理したり、問題なく使えるようにリペアしてもらうという方もいます。
なので、大きな基準は…
金額・問題なく使用できるか、の2点でしょう。
ホストさんがどのようなゲストを受け入れたいかによって変わってくる部分でもあります。
宿泊料金も高く設定し、ホテル同様に持ち帰り可能なアメニティの設置などのサービスをしているホストさんであれば、パッと見てわかる修理品はお部屋とマッチはしません。
しかし、ホストさんと同居スタイルだったり、地域の人と密着して、お部屋内での快適性よりも生活スタイルを重視するゲストをメインで受け入れているリスティングであれば、そもそもゲストも修理品どうこうという着目意識すらもないでしょう。
むしろすぐに買い換えるという意識自体が日本特有で、基本的に海外の人たちは物が壊れても修理して使いつづけるというのが普通なので、高級路線では無い一般的な民泊物件であれば、私トラブル君自身は修理して家具・家電一つにとっても愛着を持って使う事が大事だとも思っています。