民泊トラブル【水漏れ】リビング全面ワックス掛けたて状態に?!
本日のトラブル物件情報
寝具構成:シングルベッド6台
民泊運用歴:12ヶ月
最寄駅:地下鉄徒歩15分
ストーリー
これまで数点の水害系のトラブルをご報告してまいりましたが、今回は今までの水害トラブルの中でトップクラスのトラブルです。
滞在中のゲストからホスト宛に夜中23時頃にメッセージが届きました。
大変よ!リビングが水浸し!
今からアパートに来れる?
とのメッセージ。
このアパートは「まるまる貸切」のためホストはアパート内に不在で、ホストが住む自宅とは車で40分ほどの距離です。
単純に部屋の備品を壊してしまったりなどした場合はもう修理か買い替えしかないですから、「部屋に置いといてください」の一言で終わります。
しかし、水害には下の階への水漏れという二次災害が考えられます。
ホストは真夜中ですが、急いで車に飛び乗り、アパートへ向かいました。
その間に、ゲストへ電話をして、どのような状況でそうなったのかを聞き出したところ、このように言われたようです。
まず洗濯機に服を入れ、洗濯機を回してその間コンビニへ行き、買い物と立ち読みをしていたそうです。
30分ほど経過し、もう洗濯が終わったと思い、アパートへ戻ると10畳ほどあるリビングが全面水浸しの状態に。
トップの写真でもわかる通り、まるでワックスをかけたてのテカテカと光が反射しています。
ホストは到着後、靴だけでなく靴下も脱ぎ、水浸しのリビングの奥にある洗濯機のある部屋へと向かいました。
するとそこにはすぐに原因がわかるとともに、驚くべき光景が待っていたのです。
その時の現場写真がコチラ。
このアパートは結構な築年数が経過しており、洗濯機の使用時は排水ホースを風呂場へ流さなくてはならないタイプだったんです。
もちろんホストはその利用方法を書いた張り紙を洗濯機の目の前に貼っていましたが、全く見ていなかったゲストは写真の状態のまま外出。
洗濯が排水する時に、そのまま水が部屋中に流れてたという原因が判明しました。
ホストとゲストは部屋中にあるタオルをかき集め、必死に、吸水しては、絞ってまた吸水を繰り返すこと1時間。
無事に湖状態の部屋から復帰しました。
そして、さらに心配なのは下の階への被害。
この頃すでに、深夜25時あたり。 しかし翌朝まで確認を待てる状況ではありません。
怒られることを承知で下の階へ行き、頭を深々とホストは下げ、事情を説明し水の被害は無かったか確認を取りに行ったそうです。
結果被害はなし。不幸中の幸いでした。
トラブル君の対策案
真夜中に部屋中水浸し… 最悪の状況です。
民泊物件で排水ホースをわざわざ使用時に浴室へ向けなければいけない、このような物件は今回のようなトラブルが起こりうる可能性は非常に高いため、おすすめしません。
もしくは、洗濯機自体を設置しない事も十分検討して良いと思います。
基本的にゲストが設備の方式を変更したり、使用前に何か設定しなくてはならないような状況を作ることは好ましくありません。
こちらの物件のように今後も、洗濯機を置くというのであれば、張り紙だけでなく、もっとゲストにも、浴室を見たら"ホースを移動させる必要があるんだ"と目でわかるコチラのパーツを置いてみるのはいかがでしょうか?
気休め程度ですが…。
カクダイ 洗濯排水口
これが浴室内にあれば、現状の穴があるだけとは違い、ここにホースを挿すんだとビジュアル的にも印象付けることができるのでは無いでしょうか。