民泊トラブル#43【ホストに負】南京錠が錆びて鍵が取れない事態に。
本日のトラブル物件情報
部屋タイプ:まるまる貸切
物件タイプ:一軒家
定員:10人
オートロック:無
管理人:無
トラブル君基準の観光としての立地:☆☆☆☆☆
民泊運用歴:10ヶ月
トラブル発見時:ゲストチェックイン時
ストーリー
これまで当ブログでご報告してきたトラブルは、全て宿泊したゲストが何かを破損したり持ち帰ってしまったりというゲスト理由のトラブルでしたが、本日のトラブルは第43回目のレポートにして初のホストがゲストに迷惑をかけてしまったというパターンのトラブルです。
本日の物件は会社の寮だった3階建てのアパートを民泊として利用している物件で、定員が10人も泊まれる大きな物件です。
大半のゲスト層はファミリーや大勢の友人同士の旅行がほとんど。
基本的に5人以上の宿泊が大半だそうです。
そんなある日、本日もこちらの物件にドイツからのゲストさんがやってくる日でした。
そして夕方4時ごろに、ホストさんはこのゲストから電話がかかってきました。
こんにちわホストさん。
いまアパートに着いたけれど、ナンバーキーが固くて郵便受けから鍵が取れません。
どうすれば開けられるの?
という電話でした。
こちらのリスティングの鍵の渡し方は、ホストさんからの手渡しではなく、屋外にあるポストに鍵が入っており、そこから鍵を取り出してもらうセルフチェックイン形式でした。
ポストには決められた3桁の番号を設定して鍵を解除する南京錠が付いています。
ゲストが言う、固くて開けられないナンバーキーとはそのことでした。
その電話を受けたホストさんは、"おかしい、開けられないはずはない。3桁の番号を間違っているんだろう"程度に考え、現地へ向かったのです。
現地到着後、物件前で困っている背の高いドイツ人の方々が8人ほどいました。
側からみると、なんで外国人がこんなところで大きな荷物を持ってタムロしているんだ?という感じです。
近隣の目もあるため早急に解決したい状況です。
ホストさんが南京錠を開けようとするも、そこには完全に錆びきった鍵が。
屋外にあるため、雨が原因で錆びて固まりきっています。
ダイヤルの部分すら回すことが出来ない悪化具合です。
クレ556という潤滑剤を使おうか考えましたが、ホームセンターに行き、また物件まで戻って試すのは時間がかかりすぎます。
なのでホストさんは、自宅や車のキーと一緒に常備で持っているスペアキーをゲストに渡しそのまま使ってもらうことにしました。
ゲストさん達はヨーロッパから長い移動でやっと物件までたどり着けたのに、さらにその物件到着後もトラブルで待たされるという結果となり、大変ぐったりしていたそうです。
トラブル君の対策案
私トラブル君はこの話を聞いた時、なぜ鍵が錆びだらけになるまで放置していたのかをホストさんに聞きました。
ホストさん曰く、"確かに錆びてはいたけど、ゆっくり力を入れたら私が最後確認した時は回せたから、まだ問題ないと思っていた"とのことでした。
民泊というのは日頃から細かい対策を打っていたとしても、何かしら予想もしないトラブルが襲いかかってくるというのに、トラブルが起こってから行動を起こすようでは遅すぎます。
常に先の状態を見越して、問題が起こらない状態を作り続けてこそ、真の民泊ホストというものです。
もしも今後も、この郵便受けの中に鍵を入れてセルフチェックインをしてもらうのであれば、私トラブル君であれば以下のアクションを取ります。
①今回と同じ状況を続けるが、常に新しいナンバーロック南京錠をストックしておき、ダイヤル部の固さや雨の侵食で異常を感じたらすぐに交換する。
交換だと間違いないですが、ホストさんが現場で買いに行こうか悩んだ潤滑剤「KURE 5-56」を使用するなりして、スムーズな状態を心がけたいものです。
KURE 5-56
②郵便受けの中にキーボックスを入れて錆びから完全遮断。
郵便受け自体の扉は常に開けられるようにしておいて、郵便受けの中にダイヤル式のキーボックスを設置するのも有効だと思います。
しかし1点難点なのは、キーボックス自体を取られてしまう可能性もあるというところです。
ノムラテック ニューキーストックハンディ
③ホストさんに時間の自由があるのであれば、鍵を手渡しする。
もっとも確実に鍵を安全に渡せるだけでなく、ゲストに好印象を与えて、高レビューをもらえる鍵の渡し方は直接渡し以外ありません。
高レビューをもらえる確率を上げるために、鍵の直接渡しを実行しているホストさんも数多くいらっしゃいます。